未来を耕す、農とお金のはなし

― 小さな畑と、家族と、未来のための経済の知恵 ―

農業がうまくいかない最大の原因は「他責思考」かもしれない

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農業に長く関わっていると、

「この人は残念ながらうまくいかないだろうな…」

と感じる農家さんに出会うことがあります。

 

理由はさまざまですが、私が強く感じるのは**「他責思考」**が大きな要因だということです。

 

 

他責思考とは?

 

「他責思考」とは、うまくいかない原因を自分以外に求める考え方です。

•天気が悪い

•異常気象だから

•猪が悪い

•肥料が悪い

•苗が悪い

•JAが悪い

 

もちろん、これらは事実として起こり得ます。

しかし、同じ条件の中でもしっかり利益を出している農家は存在します。

 

その違いは、「自責」か「他責」かです。

 

 

自分でコントロールできないことは必ず起こる

 

農業に限らず、人生には自分でコントロールできない事態が必ず訪れます。

カギは、それをどう受け止めるか、そして受けてから自分がどう動くかです。

 

他責にするとラクです。何も考えずに済みます。

でも、それでは改善も成長もなく、同じ問題を繰り返すだけです。

 

 

よくある他責と、その自責化のヒント

 

1. 天気が悪かった

他責思考: 「異常気象だから仕方ない」

自責化: 「霜予報が出たら寒冷紗を張る」「台風前に防風ネットを設置」

→ さらに、被害後も収入保険などの制度を活用できるか検討する。

 

 

2. 猪が悪い

他責思考: 「うちには来ないと思っていた」

自責化: 「電柵を事前に設置」「隣接農地の被害状況を確認」

→ 被害が出てからではなく、出る前の予防策を。

 

 

3. 肥料が悪い

他責思考: 「買った肥料が合わなかった」

自責化: 「土壌分析を行い、作物に合った肥料を選定」

→ 投入時期や量の根拠を持つことが大事。

 

 

4. 苗が悪い

他責思考: 「苗が不良品だった」

自責化: 「育苗業者の評判を事前に調べる」「口コミや現場の声を集める」

→ 必要なら自分で育苗に挑戦することも選択肢。

 

 

5. JAが悪い

他責思考: 「職員が対応してくれない」

自責化: 「不備があれば具体的に指摘」「信頼できる職員を見つけて関係を築く」

→ JAにも誠実な職員は多く、連携できれば大きな力になる。

 

 

儲かる農家の共通点

 

成功している農家は、問題が起きても**「じゃあどうする?」**と即座に考え、行動します。

他責にせず、自分の手で打てる手を探し、動き続けます。

 

 

まとめ

•他責はラクだが成長はない

•自責は厳しいが改善につながる

•自分でコントロールできる範囲を広げる努力が成功のカギ

 

農業は自然相手で不確実性が高い仕事です。

だからこそ、**「何があっても自分事」**として動く農家こそ、厳しい環境でも生き残ります。