未来を耕す、農とお金のはなし

― 小さな畑と、家族と、未来のための経済の知恵 ―

歴史と農業政策

食料品消費税ゼロで農家は本当に損をするのか?現場感覚から冷静に考える

報道等は「農家が損をする」と言いがちだが… 「食料品の消費税ゼロ」が議論されるたびに、 農家の負担が増える 農家に不利な政策だ 現場を分かっていない といった論調で、政策批判がなされがちです。 しかし、実際の農家経営の感覚から見ると、本当にそこま…

そもそも農業とは何か? — 日本農業の原点をたどると、弥生時代の稲作に行き着く?

■ 農業とは「自然とともに暮らしを支える営み」 農業とは、自然(気候・土・水)を利用して植物や家畜を育て、人間の暮らしに必要な食料や素材を作り出す営みのことです。 単に“食べ物を作る仕事”ではなく、私たちの生活そのものを支える社会インフラとも言…

「百姓」とは?──農家だけではない、“百の仕事”をこなした人々の生き方

はじめに 「百姓」という言葉を聞くと、多くの人は“農家”を思い浮かべるでしょう。しかし、もともとの「百姓」は、もっと広く、もっと深い意味を持っていました。その語源をたどると、現代の私たちにも通じる“自立した生き方”のヒントが見えてきます。 「…

かつては当たり前だった「自給」。今では贅沢?

昔の日本では、どこの家庭でも野菜を育てていました。畑がなくても、庭の片隅や軒下に小さな畝を作り、季節ごとに大根やナス、きゅうりを収穫していたのです。 今ほど豊かではなくても、「食べるものは自分でつくる」という安心感がありました。それがいつの…

草木灰の歴史と効能:大地が教えてくれる自然の肥料

草木灰(そうもくばい)は、古代から人々が畑や田んぼに使ってきた最も原始的でありながら理にかなった肥料です。化学肥料が登場するはるか以前、農家は燃やした草木の灰を田畑にまき、土の力を取り戻してきました。 ■ 古代から続く知恵 弥生時代の遺跡から…

古代の人は動物の糞でリンを与えていた?

〜自然の循環から生まれた肥料の知恵〜 リンの起源と古代の知恵 植物の生育に欠かせない三大栄養素のひとつ「リン」。古代の人々は、科学的な知識がなくても、動物の糞を土に混ぜると作物がよく育つことを経験から知っていました。 動物の糞には、リン・窒…

🦴昔の知恵に学ぶ──骨粉が育む、根と花と実の力

■ 古くから伝わる「骨の肥料」 昔の人々は、動物の骨にも「命の栄養」が宿っていると考えていました。狩猟や畜産が行われていた時代、余った骨を焼いて砕き、畑にまくことで土が肥えることを経験的に知っていたのです。 化学肥料がなかった時代、人々は観察…

🇯🇵 戦後の日本農業の歩み ― 総理が代わる今こそ見直したい「食と土地の70年」

️ 1945〜1955年:GHQ改革と「自作農」への転換 戦後、GHQ(連合国軍総司令部)は 農地改革 を実施。 大地主が所有していた農地を国が買い上げ、小作農に安価で売り渡し。 これにより、日本の農家の約9割が「自作農」へ。→ 戦前の封建的な構造を一掃し、「農…

田んぼの畔になぜ彼岸花が咲くの?先人の知恵と土壌との関係

秋のお彼岸の時期になると、田んぼの畔(あぜ)に真っ赤な彼岸花が並んで咲く風景をよく見かけます。なぜ畔に限って彼岸花が咲くのか、不思議に思ったことはありませんか?実はこれ、自然現象だけではなく、昔からの農村の知恵が大きく関係しているのです。 …

江戸時代と現代の農業の違い|肥料の工夫と主要作物から学ぶ持続可能な知恵

はじめに 私たちの食卓を支える農業は、時代とともに大きく変化してきました。江戸時代と現代では、肥料の使い方や育てられていた作物に大きな違いがあります。本記事では、江戸時代の農業の知恵と工夫を紹介しながら、現代との比較を行います。 江戸時代の…

豊臣秀吉の「太閤検地」と現代の農政をくらべる:消費者に効く“価格・安定・品質”の話

豊臣秀吉の「太閤検地(たいこうけんち)」は、全国の土地と収穫量を測って税を公平にした大改革です。 いまの日本でも、米政策の見直しやスマート農業の推進など、暮らしの安定につながる取り組みが進んでいます。 本記事は、歴史と現在をくらべながら、私…