
正しい順番と準備を踏めば、“大きく成功”までいかなくても、少なくとも失敗は避けられる。はじめの一歩から具体策までを整理しました。
農業に興味があり「いつかは仕事にしたい」と考える人は多い一方で、
「もし失敗したらどうしよう…」「借金だけが残るのでは…」
という不安もよく耳にします。確かに農業はリスクの高い産業ですが、正しい戦略をとれば“失敗しない状態”まで持っていくことは十分可能です。本稿では、その理由と具体策を解説します。
よくある「農業失敗パターン」3つ
1. いきなりリスクを取りすぎる
- 典型例:突然サラリーマンを辞め、移住していきなり就農。
- 現実は甘くありません。農地をよく分からない人には貸さないですし、初年度から生活費をカバーできる収益を上げるのは至難の業です。
2. いきなり大きな借金をする
3. 計画が甘い
- 「とりあえずやってみる」ではほぼ確実に壁にぶつかります。
- 営農計画書を作成し、地域の農政機関やJAに相談。行き当たりばったりでは「農業はキツいですよ」とやんわり門前払いにもなりがちです。←これで心が折れた人もいるそうです。
失敗しないための3つの戦略
1. 小さく始めて適性を見極める
- 家庭菜園やベランダプランターからスタート。
- 栽培の楽しさ・手間・ご自身の性格との相性を確認してから段階的に拡大。
2. 営農計画書を作る
以下を一枚にまとめ、数字で逆算しましょう。
- 栽培作物/作付面積/年間スケジュール
- 初期費用・運転資金・資金調達(補助金・融資)
- 販売先(JA・直売所・飲食店・EC等)と想定単価
- 必要年収 → 必要売上 → 必要収量 → 必要面積の逆算
- リスク対応(不作・価格下落・人手不足)
初年度は計画の8割達成で成功ラインと見込み、無理のない作付・資金計画に。
3. 地域を決め、徹底的に情報収集
- 地元での開始も良いですが、合う地域を探す選択肢も。
- 気になる地域ではイベント参加や直売所でのヒアリング、特産・作付状況・販売チャネルを把握。
- 「どこで・何を・どの規模で」やるかは事前の情報でほぼ決まります。
まとめ:農業は厳しい。でも、上限がない
準備しても失敗の可能性はゼロではありません。しかし、準備なしで挑むより失敗確率は大幅に下げられるのも事実。うまく軌道に乗れば、農業は収入の上限がほぼない産業です。
当ブログでは、初心者にも分かる形で「失敗しない農業戦略」を継続発信します。次回は、実際に使える営農計画書テンプレを公開予定です。